■それから十数年後、満を持して購入したのが「Canon A1」。 50mm f/1.4 付きで、「メイカイEL」を買った同じカメラ屋さんで購入。 今でも現役の「ベルボン」の三脚は、カメラ屋のおじさんの好意で、おまけして貰ったものです。(たぶん)
50mm f/1.4より高い値札が付いていました。
すでに社会人だったので、「お年玉をはたく」ほどは痛くなかったと思いますが、それでも1か月分の給料では足りなかった記憶があります。
発売当時のキャッチフレーズは「カメラロボット」。 その名の通り、当時としては画期的な電子化が施され、絞り優先AE、シャッター優先AEの両優先AEに加えて、プログラムAEを世界で初めて(たぶん)採用した、先端技術モリモリのカメラでした。
無論、当時は「アンチオート派」が存在しており、シャッターレリーズまでも電子化してしまったA1に、「電池切れたらただの箱」と揶揄されたモノです。 しかも、シャレにならないくらい電池の消耗が激しく、200〜300枚程度で高価な4G13がなくなり、「ただの箱」状態になった事も何度かありました。
4G13(4LR44はマンガン電池)電池は、G13(LR44)ボタン電池を4段重ねたのと同じ構造で大変容量が小さい癖に、ファインダー内の7セングメント表示、絞り羽根や横走りする布幕シャッターを動かしているのですから、短寿命は仕方ありません。
でも、本格的一眼レフを手にして、写真を撮るためにたくさん旅行もしました。
(1978年発売)
■CANON 28mm f/2.8
当時は、ポートレートも結構撮っていたので、人物から1.2〜1.5mも離れれば全身が入る28mmはかなり重宝していました。(ウェストレベルなら1m以内!) これは、雑踏などで一人の人物を中心に切り取る(被写体から1.5mの距離に人は入ってこないから)事が容易で、しかも情景も取り入れられ、場所を選ばない撮影が出来ました。
■SIGMA REFREX MIRROR 600mm f/8
お手軽な価格で超望遠が手に入るという事では他に選択肢なしです。 作りはカッチリとしていて、ピント合わせがすごくスムーズ、最近のプラスチック筐体のレンズとは操作感が違います。 でも、ピントは激しく浅く、普通にはISO400のフィルムくらいしか手に入らなかったので、増感現像を良く頼みました。
■SIGMA 100〜200mm
当時のSIGMAズームは、ズーム機構が少し変わってて、直線的に前後に移動してズームさせるものでした。 機動性には優れていましたが、カメラが下を向くとズルッと伸びてしまいます。
■TOKINA 120mm f/2.8
望遠で(とは言っても中望遠ですが)明るいレンズが欲しかった。 当然当時は手ブレ補正などと言うものはありませんでしたので、明るい望遠は重宝しました。 しかも解放側のボケ味が良く、ポートレートに最適でした。
マクロ用途としてもなかなか良いボケをしてくれるので、背景の抽象化に大変良い味を出してくれました。 |