■ NETのガセ情報にご注意

■過去に、UPSネタで「矩形波出力のUPSにトランスを噛ませると正弦波になる」などと言うことを書いてしまいましたが、実はこれはNET情報の受け売りで、鵜呑みにして実行してしまいました。

■しかし後日、考えてみるにどうしても矩形波の立ち上がりでオーバーシュートが出る程度で、そんなに立ち上がりが鈍るはずもないのではないかという疑問がムクムクと。

■んで、今日サーバメンテナンスの序でに波形を見てみようかと思いつき、計測してみました。
 下の波形は商用波形(青)と、UPS作動時のUPS出力(緑)です。 +~0~-のサイクルで出力されており、電力(面積)的には商用波形に近いものにしているようですが、ゼロ点でのオーバーシュートが大きいですね。

 下の波形は商用(青)とトランス後(赤)の比較です。 案の定立ち上がり(+-とも)時のオーバーシュートが大きくなっています。 翻って、ゼロ点での尖った部分は少し緩和されています。
■結論として、トランスはLPF(ローパスフィルタ)の効果はあるものの「矩形波が鈍ってサイン波になる」など全くのガセであると言うことです。 少し考えれば解ることなのに、こんな情報に乗ってしまった自分が恥ずかしい。