初心忘るべからず

 まぁ、諺の通りという訳なんですが。

 先日来クルマのFOGが不点灯となり、安物のHIDと言うこともあって、「アンプが壊れたか」「いい加減な配線が災いしたか」などと考え、簡単には直りそうもないと思っていました。

 何日か雨続きで、今日やっと晴天に恵まれましたので、重い腰を上げて作業することにしました。

 我が愛車は軽自動車であり、軽自動車には余分なスペースがないのでFOG用のバラストはフェンダーの奥、配線を確認したり、バラストの動作確認をするにはフロントをジャッキアップして、バンパーを外す、フロントタイヤを外す、フェンダーライナーを外す、などの作業が待ち受けています。

 配線は、純正のFOGの回路でリレーを駆動しバラストの大きな突入電流に耐え得るようにしてあります。 そして、そのリレーも容量40Aのものなのですが、怪しい中華製なのでこの接点も疑るべき点です。

 運転席のFOGスイッチを入れると、カチカチと40Aリレーの作動音が聞こえますが、バラストの発振音は聞こえません。 で、リレーの接点後の電圧を計測すると、8V強しかありません。 接点がおかしいとしても電圧の出方が変なのですが、リレーに繋がっているコネクタやそこへ入っている配線がかなりいい加減なので、先ずはリレーを交換し、コネクタ周辺の配線をやり直すことにします。

 ところが、このリレーは左ヘッドライトAssyの奥に鎮座しておられますので、ヘッドライトAssyを外して作業性を良くします。 40Aリレーの接点側はバッテリーから直に引いており、接点の後から左右のバラストに分岐しバラストからの戻りをバッテリーに直で戻しています。 これらのラインがすべてリレーコネクタの周辺に集まっていますので、ここを整理して配線をやり直します。

 もうここまでの作業で1時間以上が経過、今日は結構暑い。

 リレーを新品に交換して、点灯試験です。 点きません、バラストも発振音がしません。 接点後の電圧も元のまま、因みにバッテリ電圧は12.8V程度あります。

 バッテリーを往復するラインが配線当時に手持ちの適当な電線がなく結構貧弱だったので、擦れ、切れがないか確認しつつ太めの線に交換します。

 バッテリーのカバーもHORNが邪魔してなかなか外れにくいので、あまり手を入れたくなかったんですが、ここまでバラしたらとことんやります。 で、グランドラインから張り替え、次いでプラスライン、おぅ、プラスラインの途中にFUSEボックスが噛ましてあり、バッテリーケースの中に転がしてあります。 しかも水浸し! ここ2~3日の大雨が災いしたのか、走行中に雨が入り込んだのか、とにかくバッテリーケースが水が抜けない構造ってのも何だかなと思いますが。 まさかと思いますが、FUSEも確認、切れてます、ってか溶けてます。 水に漬かって漏電で溶けるとかあり得ませんが、FUSEの端子が電流に耐えなかったものと思われます。

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 結局、FUSE切れが根本原因だったのですが、自分がFUSEを付けていたことを忘れていたこともあって、ここに辿り着くまで2時間ほど掛かってしまいました。

 電気製品の取説の「困ったときには」などと言う項目には、
  ・コンセントが刺さっていますか?
  ・電源スイッチは入っていますか?
  ・FUSEは切れていませんか?
みたいなことがよく書いてありますが、そんなことをふと思い出しました。

 スイッチは入っているか、FUSEは飛んでいないか、これくらいの事は一番最初に見ておくべき事ですね。

 で、タイトルの「初心忘るべからず」と言うわけです。