最近、電球型LED照明で価格の安いものが出てきたので、E26口金の我が家の照明を順次電球型LED照明に交換しています。
そこで、イニシャルコスト+ランニングコストを考慮して、本当にコスト削減に繋がっているのか検証してみた。
電球型照明の比較 |
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電球 |
蛍光灯 |
LED |
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本体価格 |
84 |
438 |
1,650 |
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消費電力(W) |
54 |
12 |
11 |
※ |
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明るさ(lm) |
810 |
810 |
810 |
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定格寿命(h) |
1,000 |
9,000 |
30,000 |
※ |
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年間消費電力(kwh) |
194.4 |
43.2 |
39.6 |
(3,600 |
時間/年) |
年間電気代 |
4,860 |
1,080 |
990 |
(25 |
円/kw) |
球交換頻度 |
3.6 |
0.4 |
0.12 |
回/年 |
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球交換コスト |
302.4 |
175.2 |
198 |
円/年 |
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総コスト |
5,162 |
1,255 |
1,188 |
円/年 |
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ここで、
白熱電球はヤザワ 60W型(54W)
電球型蛍光灯はNECのコスモボール 60W型(12W)
LED電球はパナソニック EVERLEDS 60W型(11W)
を代表例として挙げています。
LED電球は東芝製の方が同じ明るさでも消費電流が小さいのですが、LED電球は白熱灯と違い側面や後面には光が弱くなる傾向にあり、全光束単位(ルーメン)で表すと指向性の違いから直下での明るさ単位(カンデラ)が異なる場合があります。 このことから、LED電球を全光束で比較するには無理があります。
※ 一般的に60W相当として売られているLED電球の消費電力が6~7W程度なのですが、経験上60W相当とされているものは実際には明るさが不足していますので、上表では1ランク大きいものを選定しています。
※ また、LED電球の期待寿命は一般的には4万時間となっているものが多いのですが、この4万時間の根拠はLED素子の期待寿命であり、器具の期待寿命を言っているのではないことから、ここでは3万時間としています。
しかし、安価なものでは放熱対策が十分でない、発振回路の設計余裕度が十分でないなどから1万時間程度しか使えないものも結構あるのではないかと考えています。
各社放熱対策にはアルミ製の放熱筐体を使うなどしているようですが、これが結構コストを押し上げる要因となっているようです。
結果から言うと、LED電球は白熱電球の1/4程度の省コストになりそうです。
また、電球型蛍光灯と比較するとコストメリットはないようですが、光のスペクトル分布を見ると蛍光灯ほどピークの強い部分がないので目には優しいのではないかと考えています。
ですが、白熱灯と比較すると青色部分に大きなピークがありますので、スペクトル分布が自然光(太陽の発熱による発光)に最も近いと思われる白熱灯(タングステンの発熱による発光)には及びません。
更に、白色LEDの青色のピークは網膜障害の要因となると言われているので直視してはいけません。 |