久々に良い店見つけた

■私の地域では、昔から喫茶店の激戦区と言われ、ちょっと調べただけでも人口376千人に対し376店舗、ちょうど1000人に1店舗という割合で喫茶店が存在します。

 まぁ、全国的に有名な愛知県一宮市(モーニングの発祥地と言うことになっている)は、372千人に対し595店舗で625人/店と言う訳ですからそれに比較するとまだ少しは良いんでしょうけど・・・。

 因みに、昔は商圏人口700人程度で経営が成り立っていたようですが、現代では、スタバやファミレス、ファーストフードなど大規模資本の会社が台頭していますから、そんな簡単に経営が成り立つとは思えません。

■閑話休題
 最近韓国へ行く事が多く、当然あちらでも喫茶店に入るのですが、どこの店も結構美味しいコーヒーを煎れてくれるんです。 日本ではコーヒーの不味い喫茶店が普通にあるんで、初めての店に入るのはある意味バクチのようなところがあります。

 ところが、最近比較的うちの近くに1件の喫茶店ができているのを知りました。 開店の広告が入る訳でもない個人経営のお店ですが、ちょっとその佇まいが気になったので入ってみる事に。 店の中はテーブルが6コほど、20席にも満たないくらいのこぢんまりとした感じ、スペースからはまだ席が増やせそうですが、空間を空けておくのが最近のちょっとしたトレンドのようです。

 この空間のおかげで、少し時間がゆっくりと流れるような、気持ちにゆとりができる店の雰囲気になっています。

 白い壁にはうるさくない程度のディスプレィがあり、ゆっくりとした雰囲気づくりを演出しています。

 壁にもたっぷりと空間を残しているので、何気ないアイテムがちゃんと存在感を表す事ができています。

 白い壁に白いシェル、それを浮き立たせる影、ちゃんと計算されているかのような取り合わせですね。

 こちらも計算されたかのような、透明のボトルに水が半分、陰影の使い方が何とも言えません。

 テーブルには生花。

 そして基本中の基本、コーヒーのお味はと言うと、エスプレッソは二重丸、本場イタリアのエスプレッソマシンを使っているだけの事はあって、苦いだけのコーヒーではなくちゃんと良いコクが出ています。

 で、ちょっと面白いのがラテ、

 こちらは、お客さんが命名したという「猫ラテ」

 差し詰めこちらは「熊ラテ」? どっちも、いい顔をしています。

 ここで「猫ラテ」を頼むのは二度目なんですが、前回のはメス猫だったのに対し今回のはオス猫のようです。 オスもいい顔をしているんで文句はないんですけどね。

 「熊ラテ」は初めて見ました。 ソウルではこのようにアートしたラテは結構見かけるんですが、地元でこれが見られるなんて思っていませんでしたので、とっても嬉しかったです。

 もちろん味には何の文句もありません。 せっかくのアートを壊さないように、静かにすすっていくと、最後にカップの底の方にちっちゃくなった猫や熊の顔が残ります。 ちっちゃくなってもちゃんとアートしているとことがなかなか面白い。

 こちらのお二人で切り盛りされていますが、端から見てもなんか良い雰囲気です。
(2010/08/21)