マンションの地デジ化
■我が家は、マンション住まいです。 マンションは、15軒が入居している比較的こぢんまりとしたマンションで、同規模のマンションに良く見られる問題=修繕費を含めた管理費が各戸に結構な負担を強いています。 ■デジタル化の設備費 ケーブルテレビ局では、2011年7月を待たずにデジタル化を進めており、戸別に追加契約で視聴するためのセット・トップ・ボックス(STB)は2010年9月にはアナログを終了し、デジタルに移行するそうです。 基本契約で見ることの出来る地上波アナログ放送は、2011年7月までは継続するようですが、ケーブルテレビ局からは、マンション管理の集中ルータをデジタル対応に変更するよう即されています。 この設備費が50万円弱で、管理費からの捻出を余儀なくされる訳ですが、2011年7月の完全デジタル化に伴い使用料も値上がりするという話しもあり、管理会社からは自前でアンテナを建てる工事を行っては如何かと言う話が出てきました。 こちらの設備費は、管理会社の試算では75万円程度でケーブルテレビのデジタル化工事よりも割高になるんですが、その後の使用料の支払いがなくなる訳で、4~5年で消化できるという差額です。 ただ、自前でアンテナ工事を行う場合の費用を独自に試算したところ、管理会社の試算に比較して30万円近くも安く出てしまいました。 実は、アナログ放送とは違いデジタル放送ではノイズによる影響が少ない・ゴーストなどの電波の乱反射による映像への影響がないなど、自前でアンテナを設置してもかなりクオリティの高い映像が容易に受信できるのです。 ケーブルテレビ会社のアナログ放送は、実は普通にアンテナを設置してケーブルで再配信しているだけなので、ゴーストなどがない訳ではありませんでしたが、一般家庭とは比較にならない高感度アンテナを設置しているので結構良い画像が得られたのですが、デジタル放送では高画質という点では殆どメリットがないことになります。 ■ランニングコスト ケーブルテレビでは使用料がかかり、自前のシステムでは3~5年毎のアンテナ交換が必要になります。 アンテナの交換費用は、BS・CS110アンテナ+地デジUHFアンテナ+工事費で10万円程度と思われます。 ケーブルテレビ使用料で換算すると1年半くらいでペイできる計算ですから、自前で建てた方が総合的には安く上がると思われます。 ブースタや分波器という部分は実はマンションの施設になりますので、これらが故障したときの費用負担はケーブルテレビでも自前でも変わらないことになります。 ■各戸の負担は? ■視聴のメリットとデメリット ケーブルテレビ会社の場合、戸別契約なしで見られるのは地デジのみで、CS110(E2スカパーなど)を見ようとするときは、戸別契約でSTBをレンタルする必要があります。 その他に番組毎の視聴契約が必要となりますが、これは自前でデジタル化した場合も同じですね。 自前でデジタル化した場合には、当然STBのレンタル契約は必要ありません、BS+CS110のチューナがあれば、E2スカパーも受信可能です。 最近の液晶テレビでは殆どがこれらのチューナを内蔵していますから、契約さえすれば見ることが可能です。 問題は、ケーブルテレビ会社独自に制作している番組・自治体がケーブルテレビの放送網を利用して放送している番組が自前のデジタル化では受信できないことです。 地元に密着した番組が多いので密かなファンが結構いたりします。 ※NHKの衛星契約もお忘れなく。 ■その他 |