【DVDのリッピング〜Divx圧縮〜DVD形式再変換】
■DVDやCDは非接触の光学式読み取りなので、保存さえ適切なら半永久的に使用に耐えるハズなんですが実際には挿入〜再生〜取り出しの繰り返しで読み取り面がどんどん傷だらけとなり、最終的には読めなくなってしまいます。

■実際に私の親戚ではジブリのアニメが子供たちに好評で日がな一日延々と見ているそうですが、そのような状態では1年とたたない内に再生エラーとなるようです。
じゃぁ読めなくなってしまったらまた同じDVDを買いに行かなきゃ行けないということなんでしょうか? 何の対策もしていなければ、本当に再び買い直さなければ二度と見ることはできません。

■そのような理由から、どうしてもDVDのバックアップを取ってそちらを常用として利用、再生に問題が出るようになったらまたオリジナルからコピーするということをしたくなります。
このような運用方法が著作権保護の観点から許されるのかどうか疑問ですが、NET上で入手できるソフトで先のような問題はクリアできるのです。

ただ、実際の運用に関しては法的な問題も含めて私は何の保証もしません、ただ単に情報の提供という意味では確度を保っているつもりですが、インターネットは生き物で常に情報は古くなる可能性がありますから悪しからずご了承ください。

■本稿では、
1. DVDのプロテクトを外すソフト、
2. 2層のDVDを1層サイズに圧縮しながらHDD上に
DVDと同じフォーマットで再構築するソフト、
 3. HDD上に作成したDVDのイメージを実際のDVDに焼くソフト
 4. プロテクトされていないDVDから、画質をほとんど落とさずに
圧縮率を高くできるDIVXフォーマットに変換するソフト
 5. DIVXフォーマットから、再度DVD形式に変換するソフト
などを紹介します。

これらのソフトを相互に利用して、DVD→HDD→DIVX→DVD と自由に相互変換することができるようにして、DVDのバックアップを作成したり、高圧縮状態でメディアサーバに置いてイントラ内のどのPCからでも閲覧できるようにしたり、無論リビングの40インチTVでも閲覧できるようにして、マルチメディアライフを満喫しようという魂胆です。

【1. DVDのプロテクトを外してバックアップを取る】
我が家ではこれらのためには主に、「AnyDVD(SlySoft社製)」、「DVDshrink(Free)」を利用しています。
AnyDVD」は、SlySoft社製で41EUR/年(約4960円)のライセンス料が発生する有料ソフトです。 無論NET上を探せば無償ソフトもあるのでしょうが、使用してみるとなかなか「帯に短したすきに長し」で、試行錯誤の末辿り着いたのがこのソフトです。
「AnyDVD」の特筆は使用がとっても簡単なこと、というよりは特別な操作が全く不要で、タスクトレイに常駐している状態なら常に挿入したDVDがプロテクトのない状態で見えるというスグレものです。 ですから、エクスプローラで内容をドラッグ&ドロップするだけでHDDに簡単コピーができてしまいます。
ただ、本当に丸ごとコピーですから、2層DVDなどでは7〜8GBの容量となりますし、不要なメニューやFBI警告、ダラダラ長い予告編などもそのままです。 が、丸ごとコピーですから再エンコードなどは行われないので、画質の劣化は全くありません。

そこで、メニューや予告編を省いたり、ある程度の圧縮をしてHDDに収めようとすると、「DVDshrink」を利用することになります。 「DVDshrink」は、先の問題、プロテクト、サイズ調整、不要部分のカットなどをすべてこなしてくれます。
このソフトは、完全フリーウェアで無償で使うことができますが、諸般の事情でオフィシャルホームページからプログラムをダウンロードすることができません。  DVDshrinkをキーワードにググってみれば、運がよければ見つかるかも。

【2. 2層DVDを1層分に圧縮する】
今や1層DVDは純国産でも1枚35円程度で購入できますが、2層となると1枚160円以上はしますので、DVDに焼くことを考えると、多少の画質劣化を我慢してでも1層を選びたくなります。 そこで、2層8GB程あるデータを4.5GB以下に圧縮できる「DVDshrink」の登場です。
 先の、DVDから余分なデータを除外する機能と併せて、2層DVDから必要なもののみコピーするようにし、更に容量を1層DVDに書き込みできるサイズまで圧縮することで、画質劣化を最小限に抑えることも可能となります。

【3. HDD上に作成したDVD形式のファイルを実際のDVDに焼く】
早い話がDVD書き込みソフトのことですが、我が家ではかなり昔から「NERO」を使用しています。 現在最新のNEROは「NERO9」ですが、NERO7とあまり変わらないのではないかという判断から、NERO7をバージョンアップしないで使用しています。
NEROの唯一の不満はその価格と多機能、NERO9の価格は、ダウンロード版でも約10000円! 私的には焼くだけの単機能の廉価版を是非とも出してほしいと思うのですが、メーカ側は多機能を全面に押し出しているので到底叶わない夢なのでしょうが。
実際のところ、「焼く」以外にも「見る」「変換する」「レーベルを作る」など、数え切れないほどの機能がありますが、我が家では焼くだけの機能しか利用していません。

焼くだけならほかのソフトもたくさんあるのですが、一昔前にやはり高額で購入したソフトが新しいドライブを認識してくれず、対応時期も大変遅かったことがあり、そのとき唯一そのドライブに対応していたソフトがNEROだったのです。 最近のドライブでそのような話は聞きませんがプログラムの更新の早さ安定した使用感を考えるとメーカの技術力の高さを感じ、いくら安くても未だにNERO以外に移行しようという気にはなりません。