Top >> D.I.Y. PC (1)

【D.I.Y.PC(第1回目)】 (2001/10/23)

 Do It Yourself っちゅう訳で、最近知人に依頼されたPCの組み立て記録を書こうと思います。
 どんな塩梅になるかは最後まで判りませんが、メーカー製の完パケ※1 ものとはひと味違うものを!と言うのが私が依頼されたときのポリシーです。 しかし、味の違いが「不安定さの違い」とならないように気をつけなくっちゃ!

  1. 【スペックの検討】
     最初にやることは、使用する人に応じたスペックの検討です。これは、

       ・ 何をやりたいか、
       ・予算は、
       ・どれくらいのPCに関する知識があるか、
       ・どの程度大事な友人か ???

    などの要因によって大きく異なります。
     これらの要因を十分に検討し、さらに私なりの味付けを行い※2 、最終的に判断します。結局決定したスペックは以下の通りです。

      ・CPU:Pentium4 1.5GHz以上
      ・メモリ:256MB以上
      ・HDD:40GB
      ・DVD-ROM / CD-R
      ・モニタ:17in or 液晶15in
      ・ビデオボード:GeForce2MX程度
      ・スピーカー:サブウーファ付き
      ・ミドルタワーケース
      ・プリンタ:CD-R直接プリント可
      ・格安キーボード / 光学マウス / パソコン机

    と言うスペックに決定しました。いまどき流行りのマルチメディア系に力を入れ、DVDの鑑賞+オリジナルCDの作成が可能、 その代わりゲーム向きではないが安定性は確保する、と言うコンセプトになりました。
     予算に上限がないのなら、何でもアリアリのPCと言う欲張りな選択肢もありますが、限られた予算内では、 何を切り捨てるかを明確にする必要があります。今回はクライアントの年齢からして、 3Dグリグリのゲームには手を出さないと言う前提で考えています。

  2. 【パーツの選定】
     リストアップしたもののうち、「パソコン机」については、使用者の趣味が大きく影響しますので、本人に選択してもらうことにします。私は、強度面や収納性についてのアドバイスをするのみです。デザインや色は自分で選択した方がいいでしょう。
     使用者がパソコン初心者※3と言うこともあり、価格よりも安定性を重視するパーツ選択になります。おそらくトラブったら私が見る羽目になりそうですから、そういう意味からもあまり不安定では困ります。

     そこで決めたのが以下のようなリストです。

      ・ CPU : Pentium4 1.5GHz
      ・ RAM : RIMM 256MB × 2= 512MB
      ・ 母板 : Intel D850MV(mPGA 478, i850, ATX)
      ・ HDD : Maxtor 6L040J2(40Gb, 7200rpm, UATA-133/100)
      ・ VIDEO : HIGHTECH NV11/5A(nVidia GeForce2MX-400, 32Mb)※4
      ・ DVD : A-Open DVD-1648(16×)
      ・ CDR : Logitec LCW-T1610BAK(R16×, RW14×. CD40×)
      ・ 筐体 : ミドルタワーケース
      ・ SPEAKER : Creative Inspire 2.1 2400
      ・ PRINTER : EPSON PM-890C
      ・ MONITOR : 17in (ダイヤモンドトロン)

     あとは、求めるものをいかに安く入手するかですが、私の地方では、名古屋の「大須の電気街」、インターネット通販、地元のショップ、等の選択肢がありますが、価格面と仕事の都合上、平日に購入できない点を考慮するとインターネット通販が最も有力な購入手段の候補となります。
     最近では、クレジットカードの利用が可能であったり、ある程度まとめると送料が無料になったりしている店舗も増加していますので、安全に買い物ができるようになりました。
     以前、市場がさほど活発ではなかった時期には、かなり怪しい店舗が結構あり、そんな店舗に限って「振り込み」しか受けないとかだったりで、「先払いする程、お宅は信じれん」とか思ったりしていましたが、かなり淘汰されてきたようで、一安心です。
     結局これらの部品を「ツクモ」「GoodWill」「コンプマート」で購入することになりましたが、上記リストで約19万円程度で収めることができました、いわゆるバルク品は一点も入っていませんので、こんなとこかなと言う感じです。

    (以下、第二回に続く)
※1.「完パケ」完全パッケージの音楽業界用語
※2.これがすべて、と言う声も聞かれるが、気にしない
※3.実は少しは仕事としてキーボードには親しんでいるらしい
※4.ここが唯一のウィークポイントかもしれない、あまり馴染みのないメーカーなので心配したが、ドライバーはnVidiaのDetonatorシリーズが使えるようなので、取り敢えずよしとした。