カラー・マスク

 カラー・マスクには、メニューバーから、「フィルタ」→ 「カラー・マスク」を選択するか、
プレビュー画像で右クリックして出てくるメニューから「カラー・マスク」を選択します。

 カラー・マスクでは、R,G,B三原色の要素を加算したり、減算したりして画像を加工します。

  • and 赤

 元の画像の赤成分のみを抽出します。

 赤成分の抽出は、遠景を鮮明にするのに役立ちます。 赤色の光は周波数が低いので空気中のチリ、ホコリなどで減衰される可能性が低くなります。

  • and 緑

 元の画像の緑成分のみを抽出します。

  • and 青

 元の画像の青成分のみを抽出します。

  • - 赤(and シアン)

 元の画像の赤成分のみを除外します。

  • - 緑(and マゼンタ)

 元の画像の緑成分のみを除外します。

  • - 青(and イエロー)

 元の画像の青成分のみを除外します。

 緑や青の除外は、映画などのCG合成でよく使われます。 欧米では緑を使いますが、緑のスクリーンの前で演技をしたものを、緑を除外して背景画像と合成すると、室内での演技が一瞬にしてモンマルトルの丘に変身するわけです。

 青を除外して、背景を合成する方法は「クロマキー」と呼ばれ、その青をクロマキーブルーと呼ばれています。

  欧米では緑で、日本では青を除外する場合が多いのですが、これは人種の肌の色の差異によるものではないかと思われます。

 黄色人種の肌には青色成分が殆ど含まれないので青を除外しても肌色の変色が殆どないという事になります。
緑というのは黄色人種には青よりは影響が出やすいという事になります。

 昔は色の除外は本当にゼラチンのカラーフィルタで行っていましたが、現代ではデジタル処理が主流ですので色の加減算も容易にできるようになりましたから本当はどんな色でも良いんじゃないかと思います。