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三菱 DIAMANTE 30R

■V6-3リッターのサルーン、と言う括りで考えると1.6トン弱というのはかなり軽い部類ではないかと考え、(実際に当時のライバルカーたちの中では最軽量でした)発売直後にオーダーしたのが「ディアマンテ」です。
(写真は同型/同色ですが、実際のものではありません)

【内装】高級感たっぷり

 見えるところでは、トヨタ車のような綺麗な作り込みが苦手なのでしょうか、インパネからドアへ流れるラインが段違いになっていたりするのですが、本木目をふんだんに使ったパネル類は非常に落ち着きのあるものでした、世の中バブリーな時代でしたので、私もそれに肖っていたのかも知れません。気分は高級志向でしたが、でも走りもそれなりでないと気に入らないのが私らしい?
 木目調ではなく本当の木を加工することにしたため、このパーツの加工が間に合わず最大6か月ものバックオーダーを抱えることになってしまったのは、三菱にとっては嬉しい誤算だったことでしょう。

【エンジン】ヨーロッパテイスト

 V6-24バルブのDOHCで、機構的には文句なしですが、某N社の4.2リッターや、3リッターターボなんかには到底追いつけません。NA-4バルブなんて言ってもサルーンカーの中では非力な部類に入ります、勝負はトルクらしいのです。
 これ以前に某T社のオートクルーズ付きを乗っているのですが、これが全く使い物にならない代物で、下り坂ではどんどん加速し、上り坂ではどんどん減速、挙げ句の果てに設定速度から大きく外れると、「もう知らない」と勝手にオートを切ってしまう、そんな奴でしたが、ディアマンテのオートクルーズは、超シビアで0.5km/hの差でも即座に修正しようとスロットルを開閉します。その神経質な調整には最初戸惑うのですが、必ず指定速度を死守してくれるので、よほどのアップダウンでも定速走行が可能です、定速というのも結構怖いんですけどね。

【エクステリア】どノーマル

 この手の車は、どノーマルで使うのがかっこイイ、みたいな感覚がありましたので、目立つ改造は行っていません、その代わり、トレッドを前後とも30mmほど広げたり、こっそり吸気系をいじったりして加速時には「なんか音が違うぞ」、と思わせる(実際のパワーアップは10%程度でしょうが)チューンを施していました。
 とは言え、スピードリミッタもそのままな状態だったので、リミッタをたたくタイミングが早くなっただけの事なんですが…、

  数年間この車で落ち着いていました、他に買いたい車が出現しなかったのが第一、仕事で車を使わなくなったことが第二の理由で、最後の方は年間数千キロ程度の走行になりました。

 最終的には、厳冬の中S字コーナーで冷えたタイヤでスライド状態、遭えなくガードレールの餌食となり天寿を全う!? その後自分の車を持たない生活となります。(って、嫁さんのはあるんで困ることもないし。) それにしても、三菱車のボディ剛性の高さには感服します。