鉄の箱 > '83 GX61 CASER AVANTE
'83年式 CHASER AVANTE

■これ以降、一世を風靡することになる、直列6気筒エンジン搭載の車です、走らん普通の車では、結局飽きたらず、直6ならメータも振り切るのではないか、と購入した車です。

 【内装】分厚いシート

 中上級クラスの車に相応しく、分厚いシートバックやインテリアの高級感は十分です。 しかし、このシートの分厚さが災いして車室内の狭いこと、運転席で十分な着座姿勢を取ると、後席の人の膝が背もたれにあたる有様で、人を乗せるときはかなり控えめな運転姿勢を取らざるを得ないと言う情けない状態になります。

 自動防眩ミラーの走りで、後部からの光に感応してルームミラーが防眩位置に自動で切り替わるのですが、その都度結構大きな音で、バチンバチンと音を立てるので、結構間抜けな感じでした。(のちに乗ったディアマンテでは、同じ自動防眩ミラーでも液晶が反応するタイプなので、お間抜けな音はしませんでした。)

【エンジン】ストレート6

 4気筒エンジンでは想像も付かないほどの静寂性を持っています、この頃になると、車はチューンするものだと言うことが何となく解ってきて、エンジンもそれなりに弄ってみたりしています、この上のモデルのDOHCには付いていたスピードリミッタがこのグレードには付いておらず、吸排気系のチューンを施した状態で、アドオンのデジタル速度計を搭載し、当時ガラ空きの東北道で221km/hを記録したのは忘れません。

【エクステリア】チューン

 この車はかなり弄りました、今時は写真のようなダウンフォースを稼ぐタイプのチンスポは見かけませんが、これは実によく効きました、140km/hを超えるあたりから俄然ダウンフォースが大きくなり、夜間走行では、明らかにヘッドライトの光軸が下を向くのが分かりました。

 足回りは強化サス+ポテンザの調整式ショック、1インチアップし50扁平のタイヤLEMANを装着、普段は大きめのロードノイズに悩まされるのですが、暖まってくると抜群のグリップ力を発揮しました。

 マフラーは、バトルレーシングのデュアル出しストレート、低速ではこもりがちですが、高回転側ではかなり小気味よい音で、音とともに良く伸びました。 メッキされたタイコの前までは赤い塗装で、ショップの親父曰く「耐熱塗装なので色は変わらないよ」と言うことでしたが、最初に高速を走ったときに車体下部から白煙を上げてきれいに燃えてしまいました。 後ろを突っついていたセリカはさぞビビッたことでしょう。

【不良】今では何でもないのに

 この写真では、まだフェンダーミラーが付いていますが、後にはビタローニローニのドアミラーに、リアにもトランク端にスポイラーが付き、十分当時としては不良車でした。 マフラー、ドアミラー、50タイア、チンスポ、等が車検に通らない状態でしたが、今の車はこれらすべてが標準仕様だったりします。

  東北道に遠征したときには、見知らぬフェアレディーZが絡んで走りましたが、Zが加速力が非常に良い割には最高速が伸びないようで、他車の多いときには先行され、空いてくると追い付くと言ったことを何度か繰り返しました。 ほかにアルファロメオ等にも遭遇しましたが、多くの車には200km/h位の所に壁があるようで、強大なダウンフォースのお陰で200km/h超の巡航が可能なこの車に付いてくるのは苦しそうでした。