【フロントアンダーカバー】

 バンパー下からロアアームまでの間をフラットにして、空気の流れをスムーズにしようというパーツです。 フロントから入った空気をきれいに後方へ流すようにすることにより、エアの流速を速めてダウンフォースを稼ごうと言うことですが、正直言ってこんなにはっきり効果が現れるとは思っていませんでした。
 おなじみのプロサービスさんで装着しての帰り道、東名高速で帰るのですが、ハンドルが落ち着いた感じで、ダウンフォースを得たと言う感じではありませんが、フロントリフトが解消していることは明らかに分かります。
 以前からチンスポ(リップスポイラーの別名)を探していたのですが、昔のように見た目にも効きそうなデザインのものがなくて困っていました。
 チンスポは元々ボディ下に流れようとする空気を抑制して、上やサイドに逃がそうとするもので、ボディ下に入るエアが少ない=負圧としてダウンフォースを稼ごうとするものです。
 私は古い人間ですから、昔の空力理論しか頭に入っていないので、これがベストと考えていました。
 これは言わば扇風機の羽根が回転し空気を押しのけるのと似ていて、扇風機の前=車体の上方、扇風機の後ろ=車体の下、と言う構図になっています、最近流行のカナードなんかはこれですね。
 翻って、負圧をエアの流速に関連づけて考える理論もあります、最近の学校教育では、主にこちらを採用していて、飛行機の主翼や、ヘリコプタのロータの断面が下部より上部の方が距離を長くしてあることで、表面を流れるエアの流速が速くなりそれにより流速の速い方に負圧が生じる、と教えています。
 車の場合で考えると、ボディ下の空気の流れを速くしてやる=スムーズに後方に導く事により、ダウンフォースを稼ごうと言うことですが、私としては、ボディ下のフラット化と共に、車両後方で強力にエアを引き抜く構造がなければ大して効果は得られないものだと信じていました、更に、ボディと路面のクリアランスはなるべく小さく距離変化=ボディ下のエア容量の変化も極力抑えなければならない、 と考えていました。
 しかし、実際に装着してみると、120Km/h位からちゃんと機能していることがわかり、「目からウロコ」状態です。 ハデにチンスポやウィングを装着するよりも「おっさん」向けで、とても気に入っています。 フロントの軽いビート特有の、あの高速域でのフワフワ感が解消して、とても気持ちよく安心して高速走行ができるようになりました。(2005/06/04)

【グランドエフェクタ】
 これは、「デイトナ」製のもので、フロア下のエアをボディサイドへ逃がして負圧を作ろうとするもので、片側30センチにも満たない小さなリップスポイラ状のものですが、デイトナのHPによると車種毎に最適なポイントを実測して製作しているとのことで、50Km/hからでも効果があり、ダウンフォースの上昇に伴い走行抵抗が増加するので燃費が若干悪くなる、などと表現されています。
 「ほんまかいな!?」ってな感じですが、手ごろな価格なので、だまされたと思って人柱になってみました。

 結論から言うと、良く効きます、とっても良く効きます。

 さすがに、50Km/hではどうかと思っていましたが、まるでサスがしっとりと落ち着いたような感じでバタバタ感がかなり減少、 60Km/hくらいでフロントが少し滑りながら曲がっていくようなコーナでも、全く滑る気配がありません。 あと10Km/hくらいは余裕があるみたいです。 そんな限界近くの攻め方をしなくとも、コーナの入り口でフロントの入りがとても良くなり、オンザレールで抜けることができます。
 いつものコーナすべてで、自分がフロントを滑らせていたことに気づいてしまいます。
 別にメーカからスポンサードを受けている訳でもないので、好き勝手に書けばよいのですが、取り敢えず貶すところはありません。