human

 この家のことを紹介しておきましょう。

 ここには、人間が5人、犬が5人、魚が12尾くらい、エビが4尾くらい、小さな巻き貝がたくさん、庭にはたくさんの虫、ざっとこれくらいかしらね。
 でも人間の一番年若な「娘」っていうのは、普段は「母親の実家」とか言うところにいるらしくて、あんまり居ないわ。
 「母親の実家」と言うところには、犬も3人、行っているわ、パピヨンって言うのをそちらにおいて置くんですって。
 「車」って言う箱に乗るとすぐにいける近いところなので、今度一人で行ってみようと思っているの。

 「母さん」って言うのは、30代後半の雌で、「父さん」って言う雄には結構きついけど私たちには専ら甘い、小学生とか言う「娘」より小さい人間です。

 「父さん」って言うのは、40代半ばの雄で、「メル」婆さん が居なくなってからは、私たちにべったりの人間です。
 でも、いつも朝に出ていって夜遅くにしか帰ってこないし、帰ってきてからも、いつもゴーゴー風の音のする部屋に入ったきり、夜明けまで何か机ところでカタカタやっているので、たまにしか散歩にも連れて行って貰えないわ。

 「婆さん」って言うのは、60代後半の雌で、どうも「父さん」の親らしいけど、父さんが帰ってくる頃には寝てしまっているので、ほとんど顔を会わせて居ないのじゃないかしら。
 婆さんは実は結構私たちのことが好きらしく、明るい時間には結構遊んでくれるわ。でも母さんとは仲良くできないらしくて、父さんが時々私にこぼしているわ。

 「爺さん」って言うのは、70代前半の雄で、実は
私たちのことが嫌いみたい。一日中「テレビ」とか言う箱に向かって喋っているわ。

2003/04/15 追記
 爺さんもとうとうメル婆さんと同じところへ行っちゃったみたい、肺気腫とかいう病気だったんですって。

 「娘」って言うのは、小学校とか言うとこに毎日出かけていく雌よ。「メル」婆さんは、「私より後に家族になったくせに、母さん父さんを独占して、とても礼儀知らず、あたしゃ嫌いだね。」って言ってたわ。
 結局、亡くなるまで一度も抱かせてあげなかったらしいわ。
 でも、お葬式の時に娘は涙を流していたから、娘の方はメル婆さんを好きだったのね。

「娘」って云うのが、ホームページを作ったらしいわ。
なんか父さんに刺激されたのか、元々書き物が好きだったらいいので、結構作りやすかったのかも・・・
 「母さん」は未だに作れないらしいので、この点では娘に先を越されたわね。

to HOME